查看原文
其他

【世像】日本でひそかに流行する「卒婚」

2016-05-09 人民網日本語版 人民网日文版



婚姻関係を持続したまま、同居にこだわることなく自由に生活していくライフスタイル「卒婚」を考えたことがあるだろうか?日本では、「卒婚」を選ぶ夫婦が増加しており、新たなライフスタイルとして社会に根付き始めている。

 

愛し合っていても「卒婚」


百合子さん(66)は、息子3人が成人し、実家を離れて生活している。夫婦2人だけで暮らすようになってから、百合子さんは夫の伊道さん(63)に「あなたがしたいと思っていても、結婚しているからできないことって何?」と質問したという。

 

「今後の人生の道をどのように歩むかを考え始めた。家族の形を変える絶好のチャンスと、子供に伝えた」と百合子さん。日本の多くの夫婦と同じく、結婚生活36年のベテラン夫婦である百合子さんらも「卒婚」することに決めた。

 

「卒婚」は離婚とは異なり、夫婦の間に愛もあり、ただ自分の夢をかなえるために、同居にこだわらないだけだ。

 

「卒婚」後、撮影の仕事をしていた伊道さんはこれまで暮らしてきた東京を離れ、南に引っ越して稲作を始めた。都会を離れて、農業をするというのが伊道さんの夢だったのだ。一方の百合子さんは東京に残り、スタイリストの仕事を続けた。現在、伊道さんは毎月一度、東京に帰って、百合子さんと過ごし、時には百合子さんが伊道さんの所に行って1週間ほど泊まることもあるという。

 

このような生活に、「離れて暮らすことで、相手のことを考え、大切にするようになった」と、二人とも満足している。「私たちの夫婦関係は今とてもいい。全く異なるライフスタイルを分かち合うことができる。離れて暮らすようになってから、夫をもっと大切にするようになった。また結婚するとしても、今の夫を選ぶわ」と百合子さん。

 

「卒婚」で生活が有意義に

 

この「卒婚」という言葉は、作家杉山由美子さんが、2004年に出版した「卒婚のススメ」で使われたことが始まり。

 

「卒婚」に関して、杉山さんは、「夫婦にとって、子供が成人するということは、新しい自分の残りの人生が始まることを意味する。そうなると、『このまま夫婦関係を続けたほうがいいのか』、『したいのにできていないことがまだあるのではないだろうか』などと、いろんなことを考えるようになる。結婚していても、必ず一緒に住まなければならないわけではなく、婚姻関係を維持したまま、それぞれが自由に生活するスタイルを『卒婚』という」と説明している。

 

杉山さんは、「『卒婚』はとても有意義で、高齢になった夫婦がそれまでとは異なる生活を送るようになり、楽しみが増えることが一番いいところ。人生と同じで、結婚生活も長く続く。適切な時に、夫婦が結婚生活の状況を見直し、残りの人生を楽しく過ごせるようにすべき」との考えを示す。

 

「卒婚」が日本の女性に人気のライフスタイルに


日本で、どれほどの夫婦が「卒婚」を選択しているかに関する、政府の統計はないものの、「卒婚」という概念は既に日本の社会に根付いている。特に、女性に好まれるライフスタイルとなっている。

 

2014年に日本全国の30代から60代の女性200人を対象に実施されたアンケートによると、「いつか卒婚したいですか」との質問に、56.8%が「はい」と答える結果に。その理由に関しては、「それぞれの夢に向かって歩みたいし、また応援したい」、「子どもが成人して、今までしたいと思っていたけど我慢していたことをやりたいから」、「夫のことは好きだが、一度離れたらもっとお互い大切に思え、好きになると思う。同じ家の中で毎日一緒にいると当たり前のような存在になってしまうが、離れて暮らしてたまに会えば、新鮮で思いやりも持てると思う」などがあった。

 

一方、男性にとっては、「卒婚」というライフスタイルに対する懸念も少なくない。伊道さんは、「多くの男性はこのような概念に戦々恐々としている。多くの男性の友人に、『卒婚後、食事はどうしているのか?』、『自分で家事をするのはたいへんだろう?』などと聞かれる」とし、「多くの男性が『卒婚』を望まない主な理由は、男性中心の家庭でずっと過ごしてきたから」との見方を示す。

 

日本では現在、「卒婚」を目指す女性がどのように夫を説得すればよいかを教えてくれる講座まで誕生している。

 

また「卒婚」を選ぶ芸能人も増えており、これがまた「卒婚」の人気をますます盛り上げている。例えば、物まねタレントの清水アキラは13年に「卒婚」を宣言し、「卒婚-あたらしい愛のかたち」という本を出版した。

 

女性の経済的独立が「卒婚」の条件


「卒婚」という概念が日本に根付き、流行している現象について、日本社会の特徴と密接な関係があるとの見方もある。

 

お茶の水女子大学の石井昌子社会学教授は、「現在、日本の出生率は低く、女性の寿命は長い。つまり、子供が実家を離れてからの暮らしが、日本の女性にとって一生の中で最も長くなる。夫婦二人暮らしの家庭の女性は、夫の世話以外に、することがない。そうなると、自然と自分のしたいことをしたいと考えるようになる」と分析している。

 

また仕事をする女性が増加していることも、「卒婚」の流行と大きな関係がある。14年、15歳から64歳までの女性の64%が仕事をしていた。この割合は、1969年時点では46%だった。伊道さんは、「これはとても重要な点。もし妻が離れて暮らすことを決めてからも、夫が生活費を出さなければならないのであれば、それでも『卒婚』と呼べるだろうか。本当の意味で『卒婚』したいなら、女性は経済的に独立しなければならない」との見方を示した。


おススメ

  

母の日に伝えよう!生んでくれてありがとうを

世界大学評判ランキング発表 清華大が第18位

【ドラマ】春の日本ドラマ 視聴率伸び悩む 新婚の福山雅治の人気にも陰り



本微信号内容均为人民网日文版独家稿件,转载请标注出处。




您可能也对以下帖子感兴趣

文章有问题?点此查看未经处理的缓存